M733 東京マルイ製




FNR氏から格安で購入
○テクニカルデータ
 全長…690〜774mm
 銃身長…300mm
 重量…2550g(バッテリー含む)
 装弾数…ノーマル68・多弾〜300

○実銃について
毎度売り文句が怪しい東京マルイ製である。
こいつはサバイバルゲーマーの間では神話になりつつある(ウソ)ブラックホークダウン(以下BHD)に登場したデルタが装備している、という売り文句であった。
が、実際は装備していたのはスティール大尉やドク=シュミッド(衛生兵)等、レインジャーの面々。
デルタが装備していたのはM733の銃身を伸ばしたM727というモデルである。
唯一例外として、デルタのスナイパーであるゲイリー・ゴードンが使用しているのではないかという話もあるが、判別不能のため現在も謎のままである。

で、このM733はかの有名なM16の末裔である。
M4系列を分家とみなすならば、こちらは本家のM16と分家のM4とを繋ぐ存在でもある。
もっとも、このM733自体も上記のM727の銃身短縮モデルなので、本来ならM727が本家と分家を繋いでいる。

もともとアメリカ軍ではベトナム戦争中盤までM14という7.62mm弾を使用する大きなライフルを使っていた。
が、こちらの反動が大きすぎ、かつ全長も長かったためジャングルでのゲリラ戦に向かず、戦争中に正式採用のライフル(とそれにともなう正式採用弾薬)を換える、という大失態を犯してまで採用されたのが5.56mm弾のM16だ。
当初XM16として仮採用されていたM16は近未来的な外観、重量から「メンテナンスがいらない」と誤解され、作動不良が頻発したそうである。その後徹底した教育が行われたため改善されたらしいが、現場からの意見でM16A1からボルトフォワードアシストノブが加えられた。これは作動不良が起こった際に強制的にボルトを閉じて激発する、という良くも悪くもアメリカンな考え方から生まれたものだ。
その後、M16A2として全面改修され、しばらくアメリカ軍に使われた。
が、M16A2に改修した際にフルオートが外され、セミ、3点バーストのみのややファイアパワーに劣るライフルとなった。元は新兵の撃ち過ぎ防止のためだったが現場から不満の声が上がったのか、M16A3になるときにフルオートが復活している。
この後にもM16A4に改修されているが、本題と外れるのでここら辺までにしよう。

さて、M16A2に改修された後、アメリカ軍特殊部隊からのある提言があった。
「全長が長すぎる」
もともとコンパクトなことが売りだったM16でも特殊作戦で使うにはまだ長すぎたのだ。
そこで、M16A2を基にした短銃身モデルがいくつか作られた。
その中にはXM177等が含まれており、アメリカ軍では短銃身モデルを一括して「car15」と呼んだ。

その短銃身モデル群の中に1985年に開発されたM727が存在した。後に発注会社の名前を取り「アブダビカービン」と呼ばれるモデルである。
特殊部隊向けに短銃身化し、フルオートを復活、M203(40ミリグレネード投擲器)を無加工で装着可能等細かく改修されている。
この銃が基となり後の現在最高のカービンといわれているM4が生まれることとなる。
但し、有名どころのXM177とM4とに挟まれたためか、イマイチ知名度は低い。

そのM727ですら長いと感じたのか、さらに短くする要求が出され、このM733が生まれることとなる。
11.5インチというバレルはM16で採用されているリュングマン方式の機構を作動させるにはギリギリの長さである。
その代価として、取り回しは抜群にいいものとなっている。

但し、実際にはM727のほうが使用頻度は高かったそうである。

○エアガンについて
この銃はFNRさんから買い上げたものである。
いくら小さいとはいえ、ライフルなのそれなりの大きさがあり、持ち運びに難儀する、というのが一因だろう。
事実、自分が持ち帰るのもかなり苦労した。

が、その小ささは抜群で、愛銃のSIG552と比べても遜色がないレベル。
弾道も素直で、なかなか使い勝手が良い。

また、個人的な問題でもあるがグリップの太さが丁度良く、SIGに比べて手が疲れにくい、ということがある。
但し、重量はSIGのほうが断然軽く、しかもM733はバランスが前によっているため数値以上の差が感じられる。

もっといえば、M16系の銃の枕詞として有名な「首周りの弱さ」もかなり改善されたものの幾分か残っており、事実購入した際も少し緩んでいた。
尤も、これは相当乱暴な扱いをしない限りあまり問題視されることでもない。

個人的にはチャージングハンドルを操作するとダストカバーが開きボルトが操作できるギミックが気に入っている。
何度もやっていると壊れそうで怖いといえば怖いが。

○総評
確かに扱いやすく、命中精度も高い。
が、発展性に関しては首をひねるところも多く、しかもある程度分解に知識がないとすぐに首周りがだめになるので、初心者の人に購入を勧めるならSIGだろう。
借りるなら初心者、買うなら中級者からの銃だろう。
勿論、どうしてもスティール大尉になりたいなら話は別だが。


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