第1回 ブラックホークダウンのダウトを探せ。

我々サバイバルゲーマーの間で素晴らしい支持率を誇る映画、ブラックホークダウン。
今回はその素晴らしい映画の揚げ足を取ってみよう、ということで開始。

っと、その前に。
ココから先は多分に
ネタバレを含んでいるので、未見の方は是非一度観てから読んで頂きたい。

1映画の概要
 何も知らない人の為に、あらすじを説明。
 これは1993年、アフリカはソマリアで起こった戦闘を基にした半ドキュメンタリー映画である。
 1993年8月末、それまでの内戦の治安維持に当たっていた国連軍の度重なる被害からアメリカ軍特殊任務部隊タスクフォースレンジャーがアディード将軍の逮捕及び秩序回復を行うために派遣される。デルタ、レインジャー、SEAL、160SOARなどで構成された特務部隊は当初3週間で任務を終える予定であったが、作戦は難航していた。
 1993年10月3日。アイディード将軍の潜伏地点を突き止めた特務部隊「レインジャー」はモガディシオに奇襲作戦を開始。1時間で終了するはずの任務であったが予想以上のソマリア民兵の反撃に遭い、特殊部隊の運用するブラックホークヘリコプターが撃墜。大規模な市街戦に発展してしまう。
 後にブラックシーの戦いと呼ばれる戦闘を描いたものだ。


2管理人の感想
 3時間半、淡々と戦闘で続くという商業映画としては盛り上がりに欠ける構成になっている。
 しかし、攻守が逆転し、防御に回るアメリカ軍とそれを取り囲む民兵との激しい銃撃戦など通常のアメリカ万歳映画とは少し違った意味合いでなかなか面白かった。
 カメラは常に戦場の一兵士の視点で回っており、臨場感もなかなかのものだった。
 個人的にはデルタ皆さんが非常にカッコいいと思うんだが。
 あ、そうそう、どうしてもマニアだと兵装に目が行ってしまうんだが、これも非常によく再現されていると思う。
 戦争物が好きな人、銃が好きな人は観て損はないと思う。

ダウトを探せ。
 ダウトとは。
 そこにあってはいけないものがある、どう考えても不自然な点がある、等の編集上のミスのこと。
 これは人間がやっている仕事なので、間違いがあって普通。これを最初から探すようなまねはしないほうがいい。まあ、かなり気になる部分もあるが。
 なお、このダウトのチェックの仕事は女性の方が向いているらしい。何か納得。


・出撃前
 デルタのフートがつけているサングラス
 ―あれは90年代後半に発表されたモデル。流石はデルタ、先取りか(そんなわけはない)。

 
デルタのシュガートとゴードンがチェスをする場面。シュガートが「まだだシュガート」と発言する。(3.29追加)
 ―お前がシュガートだ。が、後半でカッコいいので許す。

 
サイズモアが卓球でこけて肘を負傷。その代役として部隊つき書記であるグライムズが出撃することになる。その際、「M60の給弾手として準備しろ」といわれ、「ウォデルに弾を渡せ」といわれ、M16A2にM203グレネードをつけたものを持っていく。
 ―まて、ウォデルが持っていたのはM249でM60とは弾薬が違う…以前に、グレネードなんてつけた日にはそれだけで装備が目いっぱいで、他の人間の弾を携行するなんて出来ない。しかもその後同行できていない(致命的)

 
出撃前のミーティングで。
 ガリソン少将が、マクナイトのことを「マクナイト大佐」と呼ぶ(日本語吹き替え)。

 ―彼は中佐です。自分の部下の階級ぐらい把握しましょう。


・出撃後
 ブラックバーンがヘリから落下した直後、エヴァーズマンが降下する。彼は最後の兵士で、彼の降下後には誰もヘリに残っていないはずである。が、誰か降りてくる。
 ―だれだ?お前?

 
同じく、エヴァーズマン軍曹の降下シーン。
 彼のニーパッド(膝あて)が出たり消えたり。

 ―電光石火の早業で着脱したんだよ。

 上のシーンの直後。グライムズが「何故撃たない!」にワデルが「まだ撃たれていないからだ!」と答えるシーン。
 彼らの後ろでエヴァーズマン軍曹がギャレンタインを呼び、やってくる。
 直後のシーンでも何故か再度ギャレンタインが軍曹に呼ばれ、やってくる。
(3.29追加)
 ―何故お前は2回も呼ばれる?

 負傷したブラックバーン上等兵を後送するときのM2マシンガンの射手(フート軍曹)に関して。
 彼は手袋をつけており、確かに撃っているときもつけているんだが、手のアップになった瞬間だけ手袋が外れている。その後何事もなかったかのように元に戻る。

 ―電光石火の早業で着脱すれば可能だ。

 
同シーン、手袋をつけていないフート軍曹が射撃をするカットではもうすぐ市街地を抜けるのに、直後のカットでは何故かまだ市街地を走行中。(3.29追加。ISAFさんからの情報)
 ―きっとどこでもドアが設置されていたんだ。

 
墜落地点に向かうチョーク4を待ち伏せる民兵との戦闘。
 建物の角に銃機関銃を撃ち込まれ、更にRPGもあたって壁は粉々…。
 次の瞬間には既に直っている。

 ―多分綺麗に全部吹っ飛ばしたんだよ(無茶)

 
同じときに。
 援護にやってきたヘリのウインドウには海が映っている。

 ―何処で戦闘やってんだ?

 1機目の墜落したヘリに乗っていて、奇跡的に外に這い出てきたブッシュ二等兵。
 彼が1人でヘリの防御を始める。
 そのブッシュがつけているゴーグルがついていたり、消えていたり。

 ―そのほかにも彼の周りで出たり消えたりするものがたくさんあります。
   青いタオルとか、バトラーキャップ(ダットサイトに付いてるやつ)とか…

 
同シーンとその前。1機目の墜落地点に向かったスター41は攻撃型で、ガトリングやロケット砲を積んでいる。
 が、墜落現場にやってきたヘリは何故か輸送型で、装備があったところにはボードになっている。(3.29追加)

 ―空でアイテムを入手したんだ。

 
置いてきぼりを食らうトゥオンブリーとネルソン。
 それにネルソンが気がつき、トゥオンブリーに話しかけるシーン。
 トゥオンブリーはM249の装填を始める。が、次の瞬間には既に撃ち出している。

 
直後にまたリロード。しかもまだ弾はある。
 ―俺のリロードは革命だ!

 
2機目のヘリが落とされ、デルタのスナイパー2名がパイロットを救出する。
 ゴードンのアップのシーンで。
 銃から出た薬莢と銃声の数が合わない(銃声が少ない)。

 ―結構目立つが、降りてきた2人が異様にカッコいいので許す。特にゴードン。

 
同じく、パイロット(デュラント)を助け、外でスナイパー2人が防衛する。
 その際、ゴードンが戦死、彼の銃はパイロットであるデュラントに渡される。
 が、何故かその前のシーンで既にその銃がパイロットの膝の上にある。

 ―言われるまで気付かないが、きがつくとなんだか間抜け。

 
これまた同じく、墜落現場での戦闘シーン。
 黄色いシャツのソマリ人は2回殺される。

 ―恐らく別角度からの使いまわし。

 
置いてけぼりを食らっていたトゥオンブリーとネルソン、それから逸れたユーレクが墜落現場で軍曹たちと合流する直前のシーン。
 恐らくネルソンと思われる人がAKのマガジンをとる。
 が、そこにある弾は3人の誰の銃にも使用できない。
(3.29追加)
 ―どうせなら銃ごととれ。というか、ユーレクはこけすぎでは、と。確か撤退中にもこけている。

 ダウトとは関係ないが、マクナイト中佐(車輛班)は、戦場でも堂々とど真ん中を歩いていたらしい。
 が、トム=サイズモアが演じると必要以上に無敵感が出る。

 その他、気がつき次第更新予定。