ゴーグル



「サバイバルゲームが危険だ」、といわれる原因の一つに、「BB弾を飛ばしあう」ということが挙げられる。

いくらBB弾とはいえ、80m/s前後で飛ばしあうのだ。
そんなものが危険でないはずが無い、というのが一般論である。

しかし実際にはBB弾は軽量で、空気抵抗に負け、凄まじい勢いで減速する。
事実、高校物理で扱うような空気抵抗を考えないような状況で秒速80mで地上1mから打ち出された物体はその重さに関係なく114m先まで到達する。
が、実際にはBB弾はいいとこ50mで地面に当たる。これは約35.7m/sの平均速度しか持っていない事を示している。実際にはHOP等で飛距離は格段に伸びているため、実際はこれ以下、いいとこ30m/sほどだろう。
空気抵抗は物体の重量と速度の2乗に反比例するため……物理は苦手である。

つまり何が言いたいか、というとつまり、エアガンなんてたいした事無い、ということである。
高々30m/sで飛んでくる0.2gのBB弾なんて、石を投げられるほうがよっぽど痛い。
それを言ってしまえば野球のデッドボールの方がよっぽど危険である。

…相当話がそれている。
ともかく、身体に当たる分にはそれほど神経質にならなくても、シャツを1枚ほど着ていれば相当至近距離で無い限り痛いなんていうことはない。
が、それが目になると話が一度に白紙に戻る。
目とは生きていくのに1.2を争う重要な器官であるにもかかわらず、唯一露出しているのだ。
ココに弾が当たれば痛いなんていうものではない。
しかもサバイバルゲームをしていると必然的に体を敵にさらす様なことは出来なくなる。
体外の人は頭、或いは目から上だけを出して索敵を行う。
すると必然的にHITされる部位は目から上に集中する。
事実、自分もHITされるときは大抵ゴーグルや頭にHITする。
背中なんかにあたっている人はよっぽど背後に気が回っていない証拠である。

そこで、サバイバルゲームをする場合は目の保護のためゴーグルの装着を義務付けられる。
ココで間違えてはいけないのが、ゴーグルの装着は義務であり、ゲームに参加している人は勿論、そのエリアにいる人、ゲーム中にHITされセーフティーで待機している人にもなるべくかけているべきである。
で、そのゴーグルなんだが、世の中にはたくさんある。
一番いいのが、フルフェイスのお面タイプ。目は勿論、顔全体をカバーできるので撃つほうも撃たれるほうもへんな遠慮をせずに戦える。
が、チーム内でも「テロリストじゃねーか」「これは…いかにも不審者だろ」「地球は青かった」等の意見があるのも事実である。
そこで、最低限写真のようなゴーグルタイプをかけておくのがよい。
本来はシューティング用で、サバイバルゲーム用ではないのだが、一応の強度は持っている。
手前の実験でも、至近距離からSIGの10連発を受けてもびくともしなかった。
尤も、実際のゲーム中に至近距離から10発も受けるとゴーグルより先に顔に被弾する可能性が高いが。
その場合、痛いなんていうものじゃないことを追記しておく。

それと、ゴーグルと言っても、買わないほうが良いものもある。
一つには100均で売っているような安物。
大概至近距離から1発でヒビ2発目で穴が開く。これぐらいならない方がましである。
それと、実際軍等で使用されているのゴーグル。
そもそもゴーグルは消耗品だということを忘れてはならない。
どんなに綺麗に使っても砂等で細かい傷がつき、5〜6回も使えば前が見えなくなるほど傷がつく。
それは実物であるか、そうでないかにはかかわらない。
それなら、1000円ほどの安いゴーグルを買い換えた方がよっぽどお財布にやさしい。

なんにしても、目の保護だけは怠ってはならない。
失明してからでは遅すぎるのだ。


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