○テクニカルデータ
全長…216mm
銃身長…108mm
重量…925g
装弾数…15+1発(20+1発)
備考…HW材
マグナブローバックVer3搭載
ガスコントロールシステム(GCS)Ver1搭載
Rタイプマガジン
○実銃について
もはや語るところがないぐらい語りつくされた名銃。
少ない知識ながら、知っていることを少々。
この銃は、伝説の設計士、ジョン・モーゼス・ブローニングによって設計された、アメリカ軍用拳銃。1911年に初期型が採用されてから幾度かの改修を繰り返し、最終的に1985年、M9(M92F)が米軍正式採用になるまで実に74年もの間、軍事大国アメリカの拳銃であり続けた。
もうすぐ1世紀が経とうとしているしているにもかかわらず古臭さを感じさせないのはそれほど完成された拳銃だったからであろう。
そもそもこれが採用されたのは、それまで使用していた38口径ではテンションが上がりきっている人間を止めるほどのストッピングパワーがなかったためだ。それが植民地戦争時代、フィリピンの原住民との衝突の際に露呈し、現場では骨董品だったSAA(シングルアクションアーミー)で急場を凌いだ兵士も多かったそうな。
―2006.3.21追記―
どうも骨董品というのは間違い。その当時はアメリカ軍は新旧装備混成で使われていたらしく、新型装備には38口径リボルバーが、旧型装備にはSAAが装備されていたそうな。
それ以降、アメリカは45口径に固執し、M9が採用された今でも一部ではまだ使用され続けている。
最近ではあのSIG社までもが1911を作ると言い出した。
最も、ヨーロッパでは主流は9mmであり、45口径は普及していない。ここでもアメリカとヨーロッパの温度差が感じられる。
○エアガンについて
この銃は裁判好きで知られるウェスタンアームズ社(以下WA)製の銃である。
SCWとは、「シブヤ・カスタム・ワークス」の略称で、WAのカスタムを請け負っている。
最初に苦言を一つ。
お値段が高い。無茶。電動といい勝負って言うのはハンドガンとして致命的ではないのか、と。
まあ、高いだけあって、なかなかいい仕事をしている。
外観もさることながら、その重量感たるや、他者を圧倒している。
空マガジン込みの重量は870グラム。
手に持つとその独特の重量感とヘビーウエイト材特有のひんやりとした感覚を憶える。
ちなみに、これは購入動機のひとつにもなっている。
それともう一つ。WAの特許でもある「マグナブローバック」によって、反動がなかなか大きい。これも購入動機のひとつだ。
その他、内部にも手が込んでいる。
その一つは「トランスファー・ハンマー・システム」だ。
今までのWA製の銃はその機構からハンマーがぐらぐらになる、という欠点を抱えていた。
それを解消したのがこのシステムだ。
つまり、一段と実銃のそれに近づいたわけだ。
その副作用か、指でハンマーを落としても大丈夫、という仕様になっている。勿論、危ないので、本当はしてはいけない。が、普通にやっているのは内緒。
もう一つが「ガスコントロール・システム」だ。
ガスガンはその方式の欠点として、夏と冬において、性能差が大きい、というのがある。それは液化ガスを使用している上では避けられない問題だ。つまり、夏と冬の温度差によってガスの気化量、スピードが変化してしまうため、温度に神経質なのだ。
それを軽減したのがこのシステム。ガス圧の上がる夏場はガスの仕様量を少なく、冬場は多く、という調節を機械的に行ってくれる。おかげで、夏と冬で全く違う、ということは起こらなくなった。
が、欠点もないわけではない。
一つには最初にあげた値段。こればっかりはもう少し対処のしようはあると思う。
それともう一つ。ノーマルではHOPが非常に不安定。特に、10mを越えた辺りから急激にドロップしたり、左右にそれたりする。これはいずれMemoのところで考察と対策をUPするつもりでいるが、ノーマルでは恐らくサバゲーには耐えられない。
もっとも、綺麗な銃なので、サバゲーで使うことそのものがかなり無謀だが。
○総評
少々値段が高いが、満足度もそれなりだと思う。
何だかんだ言って気に入っている銃に一つだ。
工作が得意、或いは手先が器用な人であれば、性能を飛躍的にあげることもできる。
カスタムパーツも多いため、ある種、買ってからが本番の銃だ。
○カスタム。
これはいずれMemoで詳しくUPするが、少々バレルに手を加えてある。
いわゆる煮パッキンというカスタムだ。
このカスタムで10m以降の弾道が飛躍的に向上するため、WA製SCW系の銃を持っている人は試してみるといいだろう。
−2006.9.17追記−
この銃にもう一つカスタムパーツがついた。
ラバーグリップだ。
友人に頼んで1500円で購入。
もともとついていたプラスティック丸出しのグリップに比べやや高級感が出た。
それよりも、使い心地が非常によくなる。ほとんどと言っていいほど滑らないのだ。
純正だったのか、弄るところもなく、もとから錘がインサートされていたため重量バランスも変化せず。
なかなか使いやすくなった。
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