USP 東京マルイ製
○テクニカルデータ
全長…198mm
重量…約300g
装弾数…25発
備考…エアコッキング
○実銃について
うわあ、困ったな。
詳しくはUSPコンパクトのページを…だめか?そうか。
まあ、詰まるところがドイツの名門、ヘッケラー・アンド・コック(当地読みでは「ヘックラー・ウント・コッホ」。以下H&K)社製のオーソドックスなハンドガンだ。
ポリマー製のフレーム、フラッシュライト等が装着可能なアンダーレール(残念なことに20mm規格ではないので、通常のものは使えない)、左右両方から使用可能なアンビマグキャッチ、同じく、左右の付け替え可能なコントロールレバー等、ちょっと変わったところはあるものの、それまでのH&Kの銃に比べると格段に「普通」に近づいた。
この銃は40S&Wだが、他にも9mm、45口径等が使用可能なモデルもある。
ドイツ軍にP8として配備されているのもこの銃を基にしたものだ。
正確には、USPの9mmモデルで、セーフティの使い方が違う。
写真のUSPでは、レバーを上に上げてロック、下に下げるとハンマーが安全に落とせる(デコック)。
が、P8ではレバーを少し下げてデコック、更に押し下げてロックとなる。
これは軍での運用思想が民間とは違うため。
軍でハンドガンを使うことなんて、緊急時以外はほとんどない(CQBは除く)。そのときまで安全に携行し、かつ緊急時には即座に使用可能にならなければならない。レバーを慎重に真ん中まで下ろすのより、力いっぱい押し上げて使用可能になるほうが極限状態ではミスが少ない、というわけだ。
ちなみに、ホントどうでもいい話だが、とあるアニメ内である特務機関の赤いジャケットを着た人が使用しているのもこのP8である。
何故自衛隊からの出向組の人が9mm拳銃(SIGP220)じゃないのか疑問だったが、どうやら自衛隊SOG(特殊作戦軍)では装弾数の関係からこちらを使用することもあるらしい。
自衛隊SOGから国連特務機関へ出向。
何となく現実味があふれる設定。
○エアガンについて
で、ココからはエアガンについての話である。
堅牢で高精度という枕詞とともに語られるのが東京マルイである。
その高精度さは恐らくこのエアコッキングガンの分野で培われたものがフィードバックされているのだろう。
とにかく安定性が凄い。
固定HOPでエアコッキングということで正直なめていたが、とんでもない。
ヘタをするとライフルを凌駕しそうな勢いである。
とにかくまっすぐ飛んでいく。
もともとHOPが0.25g弾用なので、0.2gでは軽く浮いてしまうが、それでも小改造で素晴らしい弾道になる。
連射力では劣るが、小型軽量、かつ高精度でしかも故障知らず。冬でも夏でも確実に、そして正確な銃撃が可能である。
更に驚くのがこの価格。
定価2980円、実売では2000を切りそうな値段である。ガス2缶と大差ない。
果たして10倍の値段がするWA製のガスブローバックガンにそれだけの価値があるか。
勿論、見方もよる。リアル感で言えば確かに10倍はあるかもしれない。
それはマルイ製が悪い、と言っているわけではない。
というより、値段をはるかに凌駕した外観である。WAのそれには適わない、ということだ。
が、使ってナンボのエアガンとしてみた場合のコストパフォーマンスは並みではない。
で、いいことばかり書いたが、ココからはお小言を。
もうちょっとグリップ丈夫にならないか?
いや、確かに堅牢で、壊れたためしはないのだけど、強く握りこんだら「ぎしっ」とかいうんだよ。
もうすこし「塊」感があってもいいと思うんだが。
○総評
日本人なら1つは持ちましょう。
…はちょっと言い過ぎかもしれないが、サバゲーをする人には心強い見方になることは確かだ。
確かに連射は出来ないが、それはスナイパーも同じこと。
ある種最強のサイドアームだ。
が、これ1つだけでサバゲーに出るのはつらいかもしれない。
エアコッキング1つで頑張っていたY氏を蜂の巣にしたのは俺である。
○カスタム
主に室内でプリンキング用に使用しているのだが、ちょっと音が大きい。
ということで、軽く消音加工してある。
スプリングを弱くして、ピストンの頭に衝撃を吸収できる素材を当ててみた。
すると、一応家族からの苦情はなくなったので、なかなかの効果があったのではないだろうか。
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