初級編 その1―戦場の歩き方―
まずは戦場の歩き方である。
攻撃するにしてもそこは既に弾の飛び交う戦場と化している。
頭上を掠める弾に当たっては元も子もない。
というわけで、戦場の歩き方だ。
○姿勢
大きく分けて3種類ある。
高い方からスタンディング、ニーリング、プローンだ、
平たく言えば、立つか、しゃがむか、伏せるか、の違いだ。
スタンディングはその名の通り立っている姿勢。
が、ボーっと突っ立っているのではそれこそいい的になる。
なるべく姿勢を低く、出来れば中腰以下で立ちたい。
移動開始までにかかる時間は最短。
ニーリングは"Kneeling("Kneel"は「ひざまずく」の意)"、つまりひざ立ちの姿勢だ。
一般に利き腕と反対側の足を立て、そこに左ひじを固定する。
スタンディングと後述のプローンとの中間の姿勢で、どちらの姿勢にも移行しやすい。
欠点としてはどちらの姿勢にも移行し易いがためにどっちつかずの反応速度になること。
これはうまく使えば機動力と安定性を両立できる。
最後にプローン。
要は地に伏せている状態だ。
主にあまり動く必要はないポジション(スナイパー等)で多用される。
また、最前線でも小さな遮蔽物に隠れるときには使用できる。
銃を一番安定させられ、弾にも当たりにくくなる反面、移動速度が極端に遅くなるので一度ばれると蜂の巣にされる危険性もある。
立っていた方が走りやすい。が、弾にも当たりやすい。
逆に、伏せていると弾は当たらないが、動きに支障が出る。
また、銃を構えたときの安定性にも差が出る。一般に姿勢が低い方が安定する。
結局万能な姿勢などはない。ケースバイケースで変える必要がある。
一般に後方に行けば行くほど、前線から離れるほど動く機会は減る。なので姿勢の低い方が銃を安定させて撃てる。
また、前線では頻繁に動くので出来るだけ何もないところでのプローンは避けたい。
○移動
立たねば歩けない、などと言っていてはいけない。
必要とあらばしゃがんだまま、或いは伏せた状態での匍匐前進も考慮に入れる必要がある。
基本的には、遮蔽物を繋ぐように素早く動く。
のんびり歩けば当然あたりやすくなるし、長い距離を走っても先を読まれる。
移動するときは出来る限り仲間に援護を頼み、移動する先の安全を確認してから全速力で駆け込む。
但し、敵の背後に回りこむ際には足音に気をつけて。
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